フランチャイズで安心?そのリスクは・・

フランチャイズで安心?倒産のリスクもあるフランチャイズの現状

家を建てる際には、ハウスメーカー、工務店、建築設計事務所などに依頼します。一生に一度の家づくりだからこそ、安心できるところに依頼したいですよね。しかし、世の中には星の数ほど依頼先がありますので、どこを選んでいいかわからないという人が多いのではないでしょうか。

そこで、上手な家づくり選びの手段として、住宅フランチャイズを利用した場合のメリットとデメリットについて見てみましょう。

住宅フランチャイズとは?

「フランチャイズ」とは、一方が自己の商号・商標などを使用する権利などを提供し、これにより自己と同一のイメージで営業を行わせ、他方がロイヤルティーを支払う事業契約です。日本ではコンビニやファーストフード店などでよくみられます。

住宅業界でも住宅フランチャイズとしてハウスメーカーと地方の工務店やビルダーがパートナーになることにより、品質やデザイン性の高い家づくりプランが地域に密着した形で提供されます。

住宅フランチャイズに依頼するメリットとは?

この住宅フランチャイズに家づくりを依頼すると、依頼先が地域の工務店であっても、最新技術やノウハウを持つハウスメーカー並みの家づくりが実現できるメリットがあります。さらに、家を建てた後もメリットがあります。家づくりを手がけたのは地域の工務店なので、メンテナンスを気軽に依頼できます。

また、住宅フランチャイズ本部の有名なメーカーに施工してもらえたという安心感も得られるでしょう。他にも、コストを抑えられるメリットがあるフランチャイズもあります。ローコスト系の住宅フランチャイズ本部は、資材の選択肢を絞ることによって、資材の価格を抑えることができるからです。

住宅フランチャイズのデメリット 倒産のリスク

大手の住宅メーカーに比べ住宅フランチャイズのデメリットとして、フランチャイズ加盟店が破たんするリスクがある点が挙げられます。もちろん、フランチャイズに属していない工務店もそのリスクは、一緒です。

地域経済の冷え込みが元で、建築需要が減少傾向にある状況下において同業他社との競争が激化し、売上が大幅に下がることなどが原因として考えられています。そうなると、工事途中の物件は、完成するために引き継ぐ業者へ追加の費用を払わねばならないケースがあります。また、完成後も建築をしてくれた会社が倒産をして、メンテナンスの依頼先に困るケースもあります。

このような工事途中の倒産という万が一の場合に備えて、保険法人や大きな会社が運用している完成保証制度を使用したり、工事代金の支払いを工事の出来高より多く支払わないようにすることが、防御策となります。

また、メンテナンスに関しては、今は住宅履歴サービスという仕組みが一般化しており、自分の家の設計や工事の履歴をインターネット上でクラウド管理できますので、是非、依頼先に相談してみてください。