フランスやイタリアなど、ヨーロッパを訪れる機会が多いS様。そこで目にする建物や街並み、ホテルの佇まいはどれも美しく、いつからかそのデザインをわが家に再現したいという思いを持たれたそうです。
実際の家づくりに際して出会ったのが、メープルホームズの「パリスタイル」。「現地のアパルトマンのデザインが、見事なまでに再現されていました。これには驚くとともに、本物を知る会社だなと感じました。また、東京の狭小地で、美しいフォルムを生み出してくれることも魅力ですね」とS様。
メープルホームズは、建物や空間設計はもちろん、家具や照明、ファブリックまでトータルのコーディネートをご提供。「白を基調とした空間に、家具でアクセントカラーを差し込む手法や、限られた空間に広がりを感じさる家具のチョイスなどの仕掛けを施しながら、とても素敵なデザインを提案してくれました。一切、隙がないのです。まさに思い描いていた家が完成しました」と喜ばれるS様。豊かな感性がつくる家は、それを理解し表現できる作り手がいるからこそ成立するものです。
竣工／2017年 延床面積／129.78m²（約39.33坪） 敷地面積／88.82m²（約26.92坪）
工法・構造／枠組み壁工法 2×4 施工会社／メープルホームズ東京ベイ
URL：https://maplehomes-tokyobay.com/
【リビング】コラムポストやモールディングなどの立体的な装飾も、白を基調とした空間の中では、エレガントでさりげない美しさを醸し出しています。床の格子模様のタイルは、S様のご要望。パリの特徴的なデザインのひとつです。
【ダイニング】豪華なシャンデリア、ガラスのダイニングテーブル、ゆったりとしたチェア。個性的な要素をさりげなくエレガントにコーディネート。円形の透明なテーブルにすることで、限られた空間に視覚的な広がりを与えています。
【キッチン】家族が集えるようにカウンターを延ばしてハイチェアを置きました。メリット社製のキッチンキャビネット、美しい人工大理石の天板、EMTEK社製の取っ手、壁はイスラム模様のコラベタイルを採用。
【リビング】自然光が生み出す陰影とともに、ソファーのセルリアンブルーが差し色となり空間に心地よいグラデーションを与えています。マントルピースの左右の造作棚はS様ご提供の写真がモチーフ。
【主寝室】多角形の塔屋部分を利用して、ゆったりとくつろげる空間になりました。ボタン貼りのベッドヘッドやソファーなどが、上質な雰囲気を演出。彼の地で泊まるホテルの思い出を形にしました。
【シアタールーム】グリーンがかったブルーの壁紙で彩られた個性が引き立つ空間。海外に何度も足を運んでいるS様のセンスが感じられます。ちなみに防火地域で壁も厚いため「音が外に漏れずに、気兼ねなく楽しめます」とS様。
【洗面室・バスルーム】ホテルにあるようなバスルームには、頭の上から心地よい水滴が降り注ぐレインシャワーを採用しています。壁には収納になっているメディスンミラーを配置。床は、アメリカ・シアトルから輸入したタイルでラグのようにデザインしました。
【子ども部屋】最上階の屋根裏部屋は子ども部屋に。板にぬったペンキが剥がれたようなエイジング塗装や質感のある輸入壁紙の壁面を採用するなど、楽しい遊び心をプラスしています。
【洗面室】黒の腰パネルに、海外で人気の模様のエンコースティックタイルを合わせた洗面室。水栓や鏡のゴールドには、少しくすみのあるサテンブラスの水栓や鏡を用いることで、大人のお洒落さを演出しています。
【エントランスホール】真っ白な壁と真っ白な大理石の床、優美な曲線を描くサーキュラー階段。アイアンがプラスされることで、空間に華やかさと高級感をもたらしています。空間に広がりを与えている壁面の大きな鏡は、造作で生み出しました。
サークルの装飾はパリで目にするポピュラーなデザイン。幾何学模様のエンコースティックタイルが、上品な彩りを加えています。高さ制限をクリアするために半地下にされています。
【外観】建物が櫛比するパリのアパルトマンの美しいフォルムは、狭小な敷地の多い東京によく似合います。１階部分と２階以上で異なる外壁の色やテキスタイル、窓の大きさや縦横比、壁の細かい装飾や色使いまで忠実に再現しました。
