輸輸入住宅で楽しむシアタールーム

輸入住宅で楽しむシアタールーム

日本でシアタールーム(ホームシアター)といえば、特別なもののように思われがちですが、アメリカでは多くの家庭がシアタールームを持ち、生活に密着しています。防音対策をすれば、隣家が近接した都市部でも問題なくシアタールームは作れます。シアタールームを作るにあたって、考慮すべきポイントをチェックしてみましょう。

くつろぎ再優先、シアタールームの照明とソファ

シアタールームのインテリアを計画する時、考えるべきは照明とソファ。お気に入りの映像・音楽に心地よく浸るために、しっかり空間設計をしましょう。

調光タイプのダウンライトと間接照明を組み合わせる

シアタールームは、映像や音楽を楽しむ空間ですから、照明は明るくするよりも、「快適に暗くする」ことを考えます。画面を見るのが主の空間なので、形状的には視線を邪魔しないダウンライトが適しています。シアターを見ていない時はリビングとして使えるように、調光システムを導入するのが便利です。

落ち着いた雰囲気を醸し出すには、柔らかい光を放つ間接照明が効果的。フロアライトを置いたり、折り上げ天井にして照明を組み入れるなど、間接照明を組み合わせてドラマチックな空間を作り出すこともできます。その際、ソファに座った低い位置で光源が眼に入らない様に気をつけます。

・ソファの予算を確保する

シアタールームでは長時間座って鑑賞するので、ソファはリラックスして座れ、身体が疲れないものを選びます。一般的に、奥行きがあって肘置きのあるタイプのソファが推奨されます。革張りのコの字型のソファは高級感があり、シアタールームにクラス感を演出します。

ソファに関しては5万円~70万円と、価格に幅があります。価格と座り心地が正比例する傾向があるので、シアタールームを計画したら、ソファの予算を多めに見ておくのがおすすめです。

シアタールームにおける防音設備や遮光性

「周囲に音の迷惑をかけない」ことと「周囲の音にわずらわされずに画面に集中できる」という2つの意味から、シアタールームの防音は重要事項です。一般的に、スピーカーが出す音量は80~100db。これを、環境基準基準法に合う数値*1にまで防音することが必要です。

病院など静穏を要する地域の基準値は、昼は50dB以下、夜は40dB以下。住居用に供される地域の基準値は、昼は55dB以下、45dB以下。相当数の住居と併せて商工業用に供される地域の基準値は、昼は60dB以下、夜は50dB以下で指定されています。(*1「騒音に関わる環境基準について」環境庁)

吸音には毛足の長い絨毯やラグ、厚手のカーテンを取り入れることがおすすめ。大音量を楽しみたい場合は、防音工事が必要です。暗くして映像を楽しむ場合は、遮光カーテンで外光を遮断します。

防音工事は床・壁・天井の内側に、防音部材を入れる形で行います。近隣状態(賑やかな地域か静かな地域か)、住宅の構造(鉄筋造、鉄骨造、木造)、どの程度の防音性能にするかによって工事金額は変わりますが、ホームシアターの場合、大体300万円程度からの予算をみておきましょう。

シアタールームで、映像と音楽のある暮らしを

シアタールームの機械設備は、年々進化しています。シアタールームの設備からキッチンや浴室など、他の部屋へ映像と音楽配信をする事が可能なシステムもあり、シアタールームを作る事で、家中の映像・音楽環境が一新します。

映像や音楽をもっと身近に置くために、家でくつろぐ時間をもっと豊かに楽しむために、シアタールームを持つという選択を考えてはみてはいかがでしょうか。