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輸入キッチン|国産キッチンとの違いと魅力

輸入キッチンと国産キッチンの違いは、何でしょうか?
日本の昭和初期までは、日本のキッチン(台所)は、土間で炊事をすることがほとんどでした。
さらに戦後になると、流し台という名前で、床上にキッチンセットが置かれ、機能も発展してきました。
キッチンのメーカーは、ステンレスの会社、ホーローの会社、家電の会社、設備機器の会社などが参入し、それぞれの特徴を生かしながら、展開をしてきました。
昨今では、日本のキッチンは、使い勝手がとてもよく研究され、きめ細かな開発がされています。
では、この国産キッチンと輸入キッチンが大きく違う点は何でしょうか?
ヨーロピアンタイプとアメリカンタイプのキッチン
輸入キッチンと言っても、大きくヨーロッパの輸入キッチンと北米の輸入キッチンの2種類に分かれます。
以前は、キャビネットの扉の取付蝶番で、ヨーロピアンタイプとアメリカンタイプに分かれていましたが、現在の輸入キッチンのほとんどは、ヨーロピアンタイプです。
北米タイプの輸入キッチンは、キャビネットの蝶番が、外から見えるタイプで、扉を開けた時に扉の厚み分、開口が狭くなるために使いにくいとされています。
現在もノスタルジックなデザインを好む人には愛されているキッチンですが、数としては少なくなっています。
一方、ヨーロピアンタイプの輸入キッチンキャビネットの蝶番は、スライド蝶番と言って、扉を開けた時に開口をフルに使えるためにヨーロッパのみならず、世界中に普及してきました。実は、日本のキッチンも、ほとんどが、このスライド蝶番を使っています。
デザイン面での輸入キッチン
最近のヨーロッパのキッチンは、おしゃれなモダンなスタイルが多くなっています。
この点では、国産のキッチンも同様にモダンなスタイルが主流です。

一方、北米タイプの輸入キッチンは、モダンなスタイルも多くありますが、その一方で、伝統的なスタイルのデザインも健在です。
この伝統的なスタイルのキッチンの主流は框スタイルのキャビネット扉で、多くは、天然の無垢材でつくられています。
もともと、アメリカ大陸は、豊富な木材資源をバックボーンとして様々な建材が作られてきた経緯があり、そして、いまも、多くの人々に無垢材のキャビネット扉は愛されています。
キッチンに使われる無垢材の材種
無垢材の材種は豊富で、オーク、メープル、チェリー、パイン、アルダーなど、それぞれの特徴を持った木が使われています。それぞれの樹種は、それぞれの木目に個性的な雰囲気を持っていますのでお客様の好みによって使い分けをします。
トラディッショナルな雰囲気を出したいとき・・・オーク材やチェリー材
明るくさわやかな雰囲気を出したいとき・・・メープル材
アンティークな雰囲気を出したいとき・・・アルダー材
カントリーな雰囲気を出したいとき・・・パイン材
など、お客様の好みによってさまざまな演出ができます。
また、仕上げの色も、たくさんあるので、インテリアとしても楽しむことができます。

このように、北米の輸入キッチンには、日本の国産キッチンにはない、多くの無垢材のキッチンがあります。
見せるために キッチンを演出するデザイン
また、北米の輸入キッチンが国産のキッチンと違う大きな点が、もう一つあります。それは、デザインを演出するデザインです。
もともと、おしゃれを楽しむ文化を持った欧米の人たちは、ただ作業をするだけのキッチンではなく、見るため、見せるためのキッチンを作ります。その、演出に欠かせないのが、化粧モールディング材やワインラック、豊富なハードウェアーです。

多くの欧米の人たちは、キッチンにお客様を招いてパーティを行います。
日本では、キッチンは、他人にあまり見せないものという意識がありますが、欧米では逆です。したがって、キッチンキャビネットも誰が見ても楽しめるように、きれいでおしゃれに仕上げています。お客様と楽しいひと時を過ごす演出の舞台としてのキッチン。輸入キッチンには、それを実現させるためのすぐれたデザイン性があります。





このように、国産のキッチンと輸入キッチンの違いの原点は、そのライフスタイルや文化、そして北米の豊富な木材資源に依ることが大きいと言えます。