輸入住宅とは

輸入住宅とは?

そもそも輸入住宅とは?

「輸入住宅」の定義については、明確に法律で定められているわけではありません。一般的に「海外の設計思想による住宅を、資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅」のことを輸入住宅と呼んでいます。つまり、海外の建材を使用し、海外のデザインを採用した住宅のことを輸入住宅と呼んでいるということですね。

輸入住宅のメリット/魅力とは

輸入住宅のメリットは大きく3つあります。

間取りのメリット

輸入住宅の間取り

欧米の住まいは、日本の住宅に比べて比較的ゆったりと作られています。これは、その地域で暮らす人の身体特徴を基に間取りを作られているからです。設計モジュール(基準寸法)で見ても、日本が910mmに対して、欧米は1,200~1,220mmとかなり差があります。結果として、一般的な日本の住宅よりもゆとりのある物件に仕上がります。

工法のメリット

輸入住宅の工法

輸入住宅の建築で多く見られる工法は、ツーバイフォー工法、ツーバイシックス工法です。この工法は建築基準法上の名称が「枠組壁工法」といい、その大きな特徴は「面」で支える「面構造」です。日本建築で昔から使われている「軸組工法(在来工法)」は、柱と梁、筋交い等によって建物を支えています。軸組工法は、大工や工務店の熟練度により仕上がりに左右されやすく、施工が悪いときしみや傾きが生じやすいといわれています。一方、枠組壁工法は細かく決められた基準のサイズの中で壁を配置して作り上げていくため、軸組工法に比べて比較的安定した施工が可能とされています。枠組壁工法は、何よりもその耐震性、耐火性の性能の良さが注目されています。特に耐震性については、壁全体で建物を支える箱状の「6面体構造」となっているため、非常に強い作りとなっています。東日本大震災(2011年3月11日)の際にも、ツーバイフォー工法で建築された住宅は当面補修をしなくとも居住に支障のない住宅が95パーセントにあたるという調査結果がでています。(2011年7月28日 対象調査住宅20,772戸/ 一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会調べ)

 

海外の建材のメリット

輸入住宅の工法

海外のデザインを再現するにあたり、輸入建材を使用するのは有効な手立ての一つです。例えば海外の住宅でよく使われている木製の窓や、框のデザインが美しいキッチン・洗面キャビネット。チョコレートのようなガレージドアや、イメージする洋館に使われているような外装材。オリジナリティや高級感が出るだけではなく、断熱性など高機能なものが多い海外建材を、輸入住宅であればデザイン的にも違和感なく使用することができます。

輸入住宅の魅力(デザイン性)/代表的なスタイル

輸入住宅の最大の魅力の一つとして挙げられるのが、そのデザイン性です。ヨーロッパのトラディショナルなデザインからアメリカのモダンなスタイルまで。ここでは代表的なスタイルをいくつかご紹介いたします。

ニューヨークスタイル

ニューヨークスタイルの輸入住宅

ニューヨークスタイルには大きく分けて2種類のスタイル(マンハッタンスタイル/ブルックリンスタイル)があります。マンハッタンスタイルは3階建てのスタイルで、狭小地等スペースが確保し難い土地にも対応しやすい、都市型スタイルです。特に外観に特徴があり、ショーブリック(レンガ)を基調に、窓やドア周りに装飾を施したり、外壁の一部にサイディング板やハニーストーンをアクセントに用いたりすることが多いです。一方ブルックリンスタイルは、2階建ての郊外型で、コロニアル様式が基本となり、横梁のラップサイディングを外壁に用いるスタイルです。外壁の色をグレートーンにするなど、シャープなテイストに仕上げている住宅が多いです。

南仏スタイル

南仏スタイルの輸入住宅

ラインがシンプルで、大きさも程よいものが多いプロヴァンスの邸宅。ホワイトやベージュといった温かみのある漆喰の外壁にオレンジ色のS字の屋根瓦。室内には木目の美しいフローリングや白や水色にペイントされたドアなどが採用されることも多く、ぬくもりのある住宅へと仕上がります。

 

北仏スタイル

北仏スタイルの輸入住宅

ストレートの瓦で仕上げるとんがり屋根が特徴的な北フランスの住宅。比較的雨が少なく湿度が低い南フランスと比べ、しとしととした雨が長い時間降ることが多い北フランスは、雨水を流しやすくするために屋根の勾配がきつくなっています。かわいらしい南仏に比べ、大人っぽい印象の仕上がりが多いスタイルです。

 

パリスタイル

パリスタイルの輸入住宅

窓の大きさや縦横比、壁の細かい装飾や色使いなど、その隅々に至るまで本物にこだわった邸宅の多いパリスタイル。パリのアパルトマンは3階~7階建てが多く、狭小地に建っていても狭さを感じさせない作りになっているのが特徴です。同じように日本の狭小地にも対応できるデザインとなります。現地デザインを忠実に再現しながらも日本の街並みに馴染むようなデザインは、輸入住宅の中でも不動の人気を誇ります。

 

イングランドスタイル

イングランドスタイルの輸入住宅

ハーフティンバー様式、チューダー様式、スチュワート様式やジョージアン様式等、古くから続く伝統の様式が多いイギリス。その中でも17世紀から景観の変わらないコッツウォルズ地方をモチーフにしたイングランドスタイルは、石積みの重厚感ある外観と、経年と共に表情を変えるアルダー材をふんだんに使用した内装が特徴です。

 

赤毛のアンの家

赤毛のアンスタイルの輸入住宅

カナダのプリンスエドワード島を一躍有名にした小説「赤毛のアン(原題:Anne of Green Gables)」。原題にもなっているグリーンゲーブルズは、小説の中でアンが暮らした緑の切り妻屋根のお家は、著者モンゴメリの従姉妹が実際に暮らしていました。白と緑の特徴的な色と横梁のサイディングの外観、ドアや床、キッチンにパイン等の節が美しい木を生かした内装が特徴です。

※赤毛のアンの家は赤毛のアンライセンス協会が所有・管理するライセンス商品です。日本で赤毛のアンの家を建てることができるのはメープルホームズのみとなります。

北欧スタイル

北欧スタイルの輸入住宅

数年前から“HYGEE(ヒュッゲ)”な暮らしが日本でも注目されていますね。 ほっと癒される居心地のいい時間、そしてそこから感じることのできる幸福感。北欧スタイルのデザインを選ばれる方にも、このような空間を創りたいという方は多くいらっしゃいます。北欧スタイルは長く厳しい冬を家で過ごす、という現地の暮らしから、シンプルで快適な空間作りが特徴となっています。外観も内装もシンプルだからこそ、北欧のデザイナーが手掛けたインテリアや、お気に入りの木工家具など、自分だけの居心地のいい空間を作ることができます。

ケープコッドスタイル

ケープコッドスタイルの輸入住宅

広く長いビーチやオークの森などが点在する美しい半島ケープコッド。この地域に7世紀から続く伝統的な形がケープコッドスタイルと呼ばれます。長方形の上に三角形の切り妻屋根、中央の煙突というシンプルな外観が特徴です。シンプルながら海外らしさを感じる平屋が人気のスタイルです。

サンタフェスタイル

サンタフェスタイルの輸入住宅

ニューメキシコの町、サンタフェは先住民の暮らしが色濃く残る街です。日本では素焼きの輸入瓦やテラコッタタイルを使用し、外壁や室内はモルタルや漆喰を使い、手塗りで柔らかさを表現。開放感あふれるアドビスタイルのデザインが特徴的です。

「住むこと」を楽しむ、輸入住宅

趣味を活かす輸入住宅

海外に行ったかのような暮らしをすることができる、輸入住宅。代表的なデザインをいくつかご紹介しましたが、この他にもハワイなどのリゾートを基にして作られたデザインやギリシャのサントリーニ島にある真っ白いお家のような住宅など、多種多様な輸入住宅があります。また、マンションの内装だけをニューヨークのアパートの一室のようにリノベーションするなど、新築の住宅だけでなく様々な方法で輸入住宅を楽しめるようになりました。

輸入住宅のデメリット

デザインも機能面もとても良い輸入住宅ですが、デメリットとなる面もあります。

アフターメンテナンス

住宅は、将来的にメンテナンスが必ず必要になります。輸入住宅のメンテナンスには、輸入建材の取り扱いに長けている工務店や大工さんへの依頼が必要になりますので、通常の住宅のメンテナンスよりも依頼先を探すことが難しくなります。また、輸入建材の交換では、場合によっては建材を取り寄せるために何か月もの時間がかかってしまう場合があります。建築した工務店との関係性や、建材の仕入れルートを事前に調べておくことなど、メンテナンスは少し手間に感じられるところも見受けられます。

入居後のリフォーム/間取り変更

枠組壁工法で建築された物件はリフォームが難しいといわれています。確かに、従来の柱と梁、筋交いを基本とした軸組工法に比べ、面構造の枠組み壁工法は間取りの変更にある程度制限がかかります。また、2×4工法も広まってきたとはいえまだまだ在来工法を専門とするリフォーム会社も多くあるため、施工請負をする会社を探す手間もあります。

安心の輸入住宅を建てるならメープルホームズへ

メープルホームズ

日本で30年以上、累計2500棟以上の輸入住宅を建築してきたメープルホームズは、輸入住宅に特化したハウスメーカーです。デザイナーや設計士、営業が現地に足を運び、本場の住宅を見てデザインを作っているので、海外のデザインを暮らしに反映させた「本物の輸入住宅」をご提供しています。更に、全国に施工パートナーの工務店様がいらっしゃいますので、打ち合わせの度に現地に足を運ばずとも別荘や遠隔地への建築も可能となります。また、メープルホームズは母体が株式会社サンタ通商という輸入建材商社です。前述したメンテナンスやリフォーム時の建材の仕入れも定期的に行っておりますので、長い間手に入らないといった心配はございません。