輸入住宅のお役立ち情報

輸入住宅のメリットとデメリット

輸入住宅に憧れを持つ方の多くはそのデザインの美しさや可愛らしさに魅力が感じており、特に女性に好評です。デザイン性の高さは輸入住宅のメリットといえますが、工法や建築資材などにもメリットがあります。一方、輸入住宅は維持に少々手間がかかるというデメリットがあります。

今回は輸入住宅のメリットとデメリットについて見てみましょう。

輸入住宅メリットその1 :デザイン性

輸入住宅のメリットとしてはデザイン性の高さが挙げられます。アメリカでは切妻屋根が特徴的なアーリーアメリカンタイプが代表的です。

その他には、ぬくもりがあるプロヴァンス風や洗練されたスカンジナビア風、フランスの田舎町をテーマとしたフレンチカントリー風、イングランド、ウェールズ、スコットランドなどのチューダー様式、スチュワート様式、総レンガタイル貼りのジョージアン様式など実にさまざまです。

その伝統的なスタイルはデザインが美しいだけでなく、月日が経っても廃れず流行に左右されないメリットがあります。

輸入住宅のメリットその2 :性能面

輸入住宅のもう一つのメリットとして、断熱性や気密性が高い点があります。これは、北米や北欧などの北国の気候に適した資材を使っているためです。

しかし、気密性の高い資材が、日本の雨や湿気の多い気候に適しているとは一概にいえません。通気工法としたり、湿気対策を施すことで、メリットを活かすことができるようです。

輸入住宅は工法にもメリットがあります。現在、北米でもっとも主流となっている工法は、ツーバイフォー工法です。全住宅の約9割がこの工法で建てられているといわれています。この工法の良さを理解するためには、日本で主流の在来工法と比較する必要があります。

柱と梁、筋交い、火打ちなどで構成されている日本の在来工法は、大工や工務店などの熟練度に左右されやすく、施工が悪いときしみや傾きなどが生じやすいといわれています。

一方、ツーバイフォー工法は面で支えるため、在来工法と比べて1.5倍~2倍程度の耐震性があるといわれていました。実際、ツーバイフォー工法は、過去の大地震時にもそれほど影響を受けなかったといわれています。

しかし、現在では、在来工法でも合板を使用して面構造にして、耐震性を高めるようになってきました。現在は、性能評価という評価制度で、どの工法でも耐震性を高め、それを数値で確認することができます。

輸入住宅のデメリットその1:メンテナンスの大変さ

輸入住宅のデメリットとしては、メンテナンスの面倒さが挙げられます。家は、将来的にメンテナンスが必要になります。輸入住宅をメンテナンスする際には、輸入住宅の資材に詳しい大工や工務店などを探して依頼する必要があります。それに見合った知識を持つ人が少ないという点で、少々面倒といえるでしょう。

メンテナンスでは、輸入のドアノブやかぎ、サッシなどの補修や部品交換が必要になります。そういった際に的確なアドバイスやすぐに対応してくれる業者、メンテナンス部品を在庫している仕入先をあらかじめキープしておかなければなりません。

輸入住宅のデメリットその2:インテリア選びの大変さ

輸入住宅に住みたいと思う人が一番こだわっているのが、、インテリアデザインです。欧米では、インテリアがそこに住む人の住宅の個性になると考えられています。そのため、様々な選択肢の中から、全体の色合い・統一性などを考えてインテリアを選びます。

海外では、代々受け継がれた家具や雑貨、生活用品などの調度品があることが多く、非常に趣があります。インテリアも外観に見合ったものにするために、デザインや素材に気をつけて選ぶ必要があります。

また、インテリアのデザインや素材、仕入先ブランドにこだわれば、どうしても値が張ってくるものです。この点も輸入住宅のデメリットであるといえます。