チョコレートブラウンの横張サイディングに鮮やかに映えるホワイトの外壁の縁取りや窓枠のコントラスト。その佇まいからT様はこの北欧スタイルの住まいを「チョコレートハウス」と呼んでおられます。
T様は、メープルホームズ軽井沢の社員でもあり、お客様に北欧スタイルの住まいをご覧いただくため（期間限定）に、ご自宅を建てられました。
それだけに、北欧スタイルの家づくりにあたっては、実際に北欧の国々を回って現地の住まいの魅力を肌で感じることからはじめました。
その成果は、斬新な色遣いとデザインの北欧テキスタイル、北欧らしい緻密でやさしい照明設計、お気に入りのビンテージ家具などが、それぞれ主張しすぎず互いを引き立て合う魅力あふれる空間作りとなって結実しています。
例えば、ルイスポールセンを中心とした照明設計のコンセプトは「奥行き感と心地よさ」。配灯・配光に悩みながら、位置や高さのバランス、家具のレイアウトの検討が繰り返し行われました。
メープルホームズの北欧スタイルは、シンプルで美しいデザインはもちろん、厳しい自然環境の中での実用的な耐久性を兼ね備えた機能的な住まいです。
竣工／2009年 工法・構造／枠組み壁工法 2×4
延床面積／119.79m²（約36.23坪） 敷地面積／167.71m²（約50.82坪）
施工会社／メープルホームズ軽井沢 URL：https://maplehomes-karuizawa.com/
【外観】横張りのサイディングは北欧スタイルの特徴の一つ。チョコレートブラウンにペイントされ、窓枠や外壁の縁の白とのコントラストが個性を際だたせています。外壁の塗料はケリーモア。
【ホール】リビングの吹き抜けと階段の吹き抜けの間に設けられたホールは、見上げるとまるで白い空間に浮かぶ橋のようです。
【リビングルーム】大きな吹き抜けのあるリビング。一家に置かれた薪ストーブは、寒さが厳しい長野の冬も１階はもちろん吹き抜けによって２階のお部屋もやさしい温もりで満たします。
照明は、斬新でシンプルなデザインのルイスポールセン（デンマーク）を採用。吹き抜けの空間に緻密な演出を加えています。
床は、レッドパイン材のフローリング。ジグザグに組み上げたヘリ ンボーン（イワシの背骨の意味）という貼り方で、施工も難しく大工さんの腕の見せ所の一つです。
窓は断熱二重ガラスが標準仕様のマーヴィンウィンドウで、Low-E IIアルゴンガスを採用 、断熱性・遮音性を高めています。
【ダイニング・キッチン】対面式カウンターの上部にはキャビネットなどを配置せず、明るい一つの空間とされているダイニングとキッチンを分けている、ルイスポールセンの照明が演出するニュアンスだけです。床は、レッドパイン材のフローリング。
【キッチン】家具職人により設立されたメリットキッチン社製を採用。水栓はドイツのグローエ、キャビネットの取っ手はリシュリュー社製、IHクッキングヒーターはドイツのミーレ社製です。
【子ども部屋】壁や天井のホワイトと床のブラウンとの対比の中で、上品な色遣いのカーテンや机などのインテリアが心地よいアクセント。
【寝室】白い空間に、花をモチーフとした上品なデザインのスウェーデン製ファブリックが、やさしくゆったりとした安らぎを満たしています。夜はルイスポールセンの間接照明がやわらかく豊かな空間を創出します。
【バスルーム】コンパクトな浴室カウンターの採用など、すっきりしたデザインが特徴です。窓は、Low-E IIアルゴンガス入りが標準仕様のマーヴィン社Integrityオールアルトレックスです。
【サンルーム】東と南、リビングの吹き抜け空間へと3方向に広い窓を設け、さらに大きな天窓を2つ配置した、明るい外光をいっぱいに採り入れる太陽のお部屋です。
