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カナダの家|豊富な木材資源を生かした住まい
カナダは、とても多くの木材資源を有した国です。カナダの森林の93%は、公有林で、持続可能な森林資源として、政府に管理されています。
この豊富な森林資源によってカナダはもちろんのこと、アメリカや日本をはじめとした国の住宅建築にも大きく寄与しています。
カナダ東部の家
カナダという国を地域別に見ると、東部は、多くの広葉樹が育っています。有名な広葉樹としては、メープル、オーク、カバ、ポプラなどがあります。秋になるとナイアガラ地域からケベックシティへ続くメープル街道は、2週間くらいの間に一斉に色鮮やかに紅葉し、人々の心を惹きつけます。そして、この広葉樹たちは、とても美しい木肌をしており、それぞれの樹種に合った仕上げ方で、フローリング、家具、ドア、キッチンキャビネットなどに加工され、カナダ国内はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパ、日本などへ輸出されています。
カナダ東部には、針葉樹も豊富にあるので、2x4の構造材として使用されています。
カナダ東部の家のほとんどは、2x4工法で建てられており、その家の外観の多くは、ラップサイディング張りです。このラップサイディング張りの代表的なデザインの建物として、プリンスエドワード島に見られるグリーンゲーブルズがあります。緑の切妻屋根の家で、小説「赤毛のアン」のモチーフとなった家です。
このアトランティックカナダには、古くは100年以上前のものも多く現存し、美しい街並みを構成しています。
旅で訪れると、時代が100年くらい遡った雰囲気で、とても気持ちが安らぎます。
また、カナダの人口が一番多い都市トロントなどの郊外には、レンガ造りの家もあり、2x4工法の構造体の外側にレンガを積んでいます。
この地域には、イギリスのウィリアムモリスが興したアーツ&クラフツ運動の影響もあり、室内には、オーク材を使った重厚なインテリアも見られます。
ケベック州は、フランス移民の多い州です。従いまして、この州の建物の多くは、フランスのスタイルの家が多く、石造りやレンガつくりのデザインも豊富に存在します。
人口の70%以上がフランス系住民のこの州は、1,995年に、カナダから独立しようという投票が行われたほど、フランスの色合いが強い州です。
カナダ西部の家
カナダ西部には、ブリティッシュコロンビア州、アルバータ州の二つの州にまたがった、ロッキー山脈に沿って大きな針葉樹林帯が存在します。
この針葉樹林帯には、カナディアンレッドシダー、カナディアンヘムロック、ダグラスファー、スプルース、ロッジポールパインなど、良質な木材資源が豊富にあります。
古くから、林業が発展してきた地域でもあります。
この豊富な森林管理は、第三者の森林認証機関によってそのしっかりした管理が裏付けられています。
カナダ西部の家も東部と同様に主に2x4工法でつくられています。しかし、このエリアでは、豊富な大径木を使って、ログハウス、ポストアンドビームも多く建てられます。
家の外観デザインは、様々で、ラップサイディング、レンガ調、石張り調など、東部と違ってヨーロッパの伝統的なデザインは、一部の地域に限られ、自由なデザイン設計がされています。
最近では、モダンなスタイルの住宅も多く建てられるようになってきました。