輸入住宅のお役立ち情報

輸入住宅って地震に強いの?

輸入住宅は、地震に強い構造を備えていることが注目されています。今、北米やカナダでは、ツーバーフォー(2×4)工法やツーバイシックス(2×6)工法が主流です。

これらの工法でつくられた家は耐震性が高いといわれています。地震に度々見舞われるカナダやアメリカ北西部の環境では、非常に信頼性の高い構造だといわれています。
今回は、輸入住宅の耐震性について探ってみましょう。

輸入住宅の耐震性

輸入住宅は、世界でも地震が多いといわれている日本において、とても重要な性能を持つ住宅です。

輸入住宅によく採用されているツーバイフォー工法は、床と壁、屋根が面構造となっています。この床と壁、屋根によって作り出される6面体によって、地震の揺れを建物全体で受け止めるため、力を分散させることができるといわれています。通常よりも地震の揺れが一箇所に集中しないため、倒壊や損傷の可能性が低くなるといわれています。

さらに、構造用合板を厚いものにしたり、構造材の使用量を多くしたり、耐震性はもちろん耐風性もある接合金物を使用したりと、さまざまな施策を行うことで激しい揺れに耐えうる住宅が実現できます。

日本の工法との比較

輸入住宅のツーバイフォー工法は、日本の在来軸組工法と比較すると、色々な違いがあります。

ツーバイフォー工法は、面によって構造が成り立っていますが、日本の在来軸組工法は、柱や梁などの軸組による線によって成り立っています。さらに、ツーバイフォー工法は、日本の在来軸組工法と比較して約1.8倍以上の材積の木材を使用するそうです。

只、最近は、在来工法でも外壁に構造用合板や耐震性面材を使用することが増えたため、一概にどちらの工法の方が耐震性が高いと断定することはできなくなってきました。

また、同じツーバイフォー工法でも、日本のツーバイフォー工法と海外のツーバイフォー工法では、大きな違いがあります。海外のツーバーフォー工法を採用する場合では、インチモジュールと言って日本の尺貫法のモジュールに比べて構造材の間隔が狭いとされています。

輸入住宅が日本で広がっていった歴史

日本でツーバイフォー工法の構造が、輸入住宅のそれにならって定着し始めたといわれているのが1980年代。そして、1990年代には輸入住宅が高い伸び率で増加していったといわれています。

その理由としては、既存の木造在来工法に日本人が満足していないこと、ニーズが多様化し、国際社会化が進んだことなどが挙げられます。日本経済が低迷していた2000年代においても、輸入住宅の着工数が減らなかったことから、輸入住宅の優れた性能や高いデザイン性が国内で評価されていることがわかります。

近年の地震状況からしても、輸入住宅のツーバイフォー工法の耐震性は、今後も引き続き多くの人に支持されていくことが予想されます。