輸入住宅と国産住宅の違いって?

輸入住宅と国産住宅の違いって?

2000年前後に貿易摩擦が生じた関係で円高になり、輸入住宅がブームとなりました。当時の輸入住宅に新規参入した会社は、輸入相手先の吟味をよく行わずに安い建材ばかりを並行輸入していたこともあり、、トラブルに発展したケースがあったようです。

しかし、現在はそういった会社は淘汰されており、豊富な輸入資材を用いてしっかりとした輸入住宅を建築しているようです。今回は、アメリカ、カナダ、スウェーデン、フィンランドなどの輸入住宅について、国産住宅との違いを探ってみましょう。

輸入住宅と国産住宅の主な違いって?

輸入住宅は、まず資材が異なります。

たとえば「窓」です。輸入住宅の「窓」は、木製のペアガラスサッシがよく用いられています。木製のペアガラスサッシを使うと高気密・高断熱住宅が実現できるのはもちろんのことながら、室内のインテリア性もグンと増します。

その他、輸入住宅は「屋根材」や「外壁材」も国産住宅と異なります。海外製の「屋根材」や「外壁材」は、国産品と比べてデザイン性は良いのですが、防火性の点で国内基準に合わない商品があるといわれています。

このように輸入資材には法的に使用できるものとできないものがあるようです。

輸入住宅の資材は安い?

ドアや床材、木製ペアガラスサッシなどは、以前に比べると為替レートが高くなったおかげで、随分国産建材の価格に近づいてきました。

輸入元のメーカーの吟味がしっかりされていなかった時代は、輸入住宅は過去にトラブルが多かったようですが、最近では、日本向けに改良を加えるメーカーも現れ、安価でも品質のよいものが増えてきています。そのため、今はトラブルが少なくなってきているようです。

輸入住宅は、日本では使えない材料がある?!

日本で住宅を建築する際には、建築基準法などの規制に適合した資材と工法で建てる必要があるため、輸入住宅をそのまま建てられない場合があります。

建築基準法は、国民の生命、健康、および財産の保護を図ることを目的とされており、遵守しなければなりません。

規制緩和されている輸入住宅

輸入住宅を建てる際には、建築基準法の「構造に関する規定」や「防火に関する規定」が関わってきます。

「構造に関する規定」には、JAS規格に適合している製品を使用しなければならないと定められています。ただし、規制緩和により、JAS規格と同等の性能があるとされ、アメリカ、カナダ、オーストラリアの規格との相互認証が行われているものは使用可能です。

「防火に関する規定」においても、輸入窓、輸入ドアについては、その防火防能のテストを受けた物は、防火規制のかかる地域でも使用できる場合があります。

輸入住宅と国産住宅 その違いはデザイン面

輸入住宅と国産住宅の大きな違いは、デザイン面にあるといえます。輸入住宅は外観が美しいだけではありません。欧米の歴史ある建築に根付いたデザインは、流行に左右されずいつ見ても色あせないメリットがあります。