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太陽光発電に適した輸入住宅設計とは?
21世紀の住まいづくりに、エネルギーというキーワードは欠かせません。太陽光発電は、家がエネルギーを生み出す為に欠かせない技術です。ここでは太陽光発電に適した輸入住宅設計についてご紹介します。
太陽光発電とは何か
太陽光発電とは、太陽の光エネルギーを、ソーラーパネル等「太陽電池」を使って、直接電気に変換する発電方式です。
太陽光のエネルギー量は、1㎡あたり約1kW。 地球に降り注ぐ太陽光を、もしも100%エネルギーへ変換出来たら、世界中の年間消費電力がわずか1時間で作れると言われています。
太陽がある限り、太陽光は無尽蔵、さらに発電する際に大気汚染物質も排出しない。再生可能&クリーンな太陽光発電は、一般住宅への導入拡大が望まれています。
太陽光発電のメリット
エネルギーの原料となる太陽光が「ただ」で「枯渇しない」。
装置を設置するだけで、発電にコストはかかりません。さらに太陽の光は、利用し続けても枯渇することのない、再生可能エネルギーです。
発電の際に汚染物質を出さない。
太陽光発電は、発電の際にCO2(二酸化炭素)、SOX(硫黄酸化物)、NOX(窒素酸化物)といった汚染物質排出の危険性がなく、人体にも安心・安全。人口密集地でも、発電装置を設置出来ます。
発電装置(ソーラーパネル等)は、スペースに合わせて規模を変えられる。
ソーラーパネルは、一般住宅の屋根や集合住宅の屋上など、どこにでも設置することが出来て、メンテナンスも比較的簡単。設置後の手間がかかりません。
余剰電力を売電出来る
自給自足を超える発電量になった場合は、電力会社に売電が可能。原料費ゼロで作った電気が収入源になります。
太陽光発電のデメリット
発電量が不安定
エネルギー源が自然(太陽)なので、常に安定した発電量を確保出来るとは限りません。季節や天候次第で、発電量が変化します。
初期費用がまだ高額
太陽光発電システムの導入(ソーラーパネル等設備)に、かなりの初期費用がかかります。以前は住宅の太陽光発電導入に対して国の補助がありましたが、2014年3月でソーラーパネル設置補助金の交付は終了しました。
設置場所や状況次第では、メンテナンス費用がかかる
風雪や塩害のある地域では、ソーラーパネル等発電設備のメンテナンス費用がかさむ場合もあります。災害などで設備が破損した場合も、補修費がかかります。
費用対効果の見極めが必要
2015年4月から電力会社の電力買取り額が引き下げになりますので、売電で初期費用を回収するのが徐々に難しくなります。一方、ソーラーパネルの価格低下や、曇りでも発電できる高性能パネルの出現など、期待材料も多いので、導入時の見極めが大事です。
輸入住宅で太陽光発電を導入する際、気をつけるポイント
屋根の方位・勾配
太陽光発電では、光のエネルギーを効果的に取り込むことが重要。陽が良くあたる屋根の方位・勾配があります。
日本の緯度経度から考えると、理想的な屋根の方位と形状は「南方片流れ(片側しか勾配のない屋根)」で、勾配は「傾斜30度(6寸勾配)」が最も発電効率が良いとされます。デザインや設計の都合上、発電効率だけを考える訳にはいきませんが、「屋根勾配30~40度」は、押さえておきたいポイントです。
設計段階で「ドーマ」をつけない
「ドーマ」とは、屋根の上に突き出した、採光用の屋根窓のこと。輸入住宅の場合、屋根上に「ドーマ」が並ぶ家がよく見られます。
しかし、太陽光発電にとって、「ドーマ」は、あまり好ましくない存在。「ドーマ」が屋根に日陰を作り、発電効率を落とすからです。住宅に太陽光発電を導入するなら、最初から「ドーマ」をつけない設計にする方が賢明です。