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輸入住宅のメーカーってどう違うの?
輸入住宅には、スタイルや建築工法によって、さまざまな種類があります。理想の家を作るには、どんな点に留意してメーカーを選べばいいでしょうか。
今回は、輸入住宅メーカーのスタイル、工法についてご紹介します。
住宅のデザイン、様式について
アメリカンスタイル
シンプルな外観、横木の羽目板、長方形の躯体に切妻屋根が特徴の「アーリーアメリカンスタイル」、シンメトリーでデコレクティブな「ジョージアンスタイル」、多角形の塔のデザインが特徴的な「クイーンスタイル」など様々あります。
アメリカ南西部スタイル
漆喰・モルタルなどの外壁に、タイルや日干しレンガを組み合わせた丸みのある外観が特徴。スパニッシュとメキシカンテイストがプラスされた「サンタ・フェスタイル」など、進化形もあります。
カナディアンスタイル
厳しい自然環境に耐える構造体、切妻屋根、ドーマ、様々な色の外壁材などが特徴。「赤毛のアン」に出て来るグリーンゲイブルスは、カナディアンスタイルの典型です。
フレンチスタイル
都会の狭小な空間を感じさせず、縦長の窓などでシックにまとめる「パリスタイル」。漆喰壁、タイル床、古材のビームなど、田園を感じさせる「フレンチカントリースタイル」があります。
イングリッシュスタイル
ライムストーン(蜂蜜色の石灰石)を積んだ、可愛らしい外観の「コッツウォールズスタイル」、漆喰やレンガ壁とティンバーフレームが印象的な「ハーフティンバースタイル」などがあります。
北欧スタイル
縦板貼りの外観と木を効果的に配した温かみのある内装が特徴。気密性・断熱性に優れた「スウェーデンスタイル」が代表的です。
住宅の工法について
2×4工法
2インチ×4インチの木材を組み合わせて面にし、これを箱型に組み上げて家を作る「木造枠組壁構法」。耐震性・耐火性に優れ、工期も短く、経済性に優れています。
ティンバーフレーム工法
中世ヨーロッパから現代まで続く、堅牢な工法。大断面の無垢材で大きな空間を作るティンバー工法の中で、柱や木組みの間に漆喰やレンガで壁を作る昔の工法は「ハーフティンバー様式」と呼ばれて区別されます。
ログハウス
ログ(木)と呼ばれる丸太、あるいは無垢材を組み合わせて壁を作る工法。丸太の組み合わせによって「ウェスタン・ログ」「フィンランド・ログ」「ハンドカット」「ポスト&ビーム」などの種類があります。
パネル工法
北米、北欧の住宅に多いのがパネル工法。工場でパネルを作り、現場で組み立てるため、工期の短縮ができますが、プランに制限があります。
間取り
輸入住宅のほとんどは、工法の別はありますが、木造建築です。ログハウスなどは、構造的に制限がありますが、ほかの工法は、基本的に間取りが自由に作成できます。
海外の人は、ライフステージによって家族構成が変わると家を住み替えます。
大家族の時は、大きな家、子供が巣立って夫婦二人になると、比較的コンパクトな家に住み替えます。日本でも最近は、親世帯が住んでいた家を子供家族へ譲り、自分たちは、平屋の家を建てるというケースも多くなってきました。
しかし、多くの日本人は、土地に愛着を覚えるためにあまり移り住むことを好みません。
従って、子供が巣立った後に、広い家を夫婦で暮らすこともあります。
もし、こういった先々のことを考え、ライフステージによって間取りを変えたいと言う方がいらっしゃたら、最初の家の設計時に、構造壁で作る空間を大きくとることをお勧めします。そうすれば、将来、構造体でない間仕切壁を撤去して、部屋数を減らし、広々暮らすことができます。
モジュール
輸入住宅のモジュールは、その国によって様々です。モジュールとは、設計や施工の基本となる単位のことです。
日本では、昔からの尺モジュールが今でも続いています。1尺=約30.3cmを一つの基準として設計をしていきます。3尺=910mmを柱と柱の中心の最低間隔とすることから、910モジュールといわれることもあります。
一方、北米では、インチモジュールという単位が使われています。1インチ≒25.4㎜を基準とした単位です。日本が10進法に対し、北米は、12進法です。従って、12インチは、304.8mmで、これを1feetと呼びます。1feetと日本の1尺が近いことには、不思議なものを感じます。こういった基準値は、人の体の一部の長さを基準に決められたと言われています。
その他、同じ、欧米という括りの中でも、ヨーロッパでは、m法が使われます。
この、モジュールは、その国々の建材に影響が大きいので、海外の建材を使用する場合は、それぞれの国のモジュールに適応させることが必要になります。
それぞれの国から輸入している輸入建材の専門商社では、そういったモジュールの違いに関しての設計、施工に関するアドバイスもしてくれるので安心です。